イタリア全土が舞台!ジロ・デ・イタリア

グランツール(*3大ツール)の中で1番最初の開催(*毎年5月開催)されるジロ・デ・イタリアはその年の選手やチームの状態を見極める大事な大会でもあり、各選手が1番調子を合わせてくる大会です。

ブエルタ・ア・エスパーニャについてはこちらを参照https://ginzakoba.com/?p=1122

イタリア全土が舞台で近年ではサルデーニャ島、シチリア島等の島でもステージが設けられ常に変化するステージに柔軟な対応、対策をして選手達はチーム賞や個人賞を獲得する為に激戦がくりひろげられます。

大会の歴史も古く前回お伝えしたツール・ド・フランスの6年後の1909年に大会が開始されました。

ツール・ド・フランスについてはこちらを参照https://ginzakoba.com/?p=1114

ジロ・デ・イタリアの大会模様

大会は全21ステージあり総走行距離は3500km以上もあり過酷なレースをより熱くする為、数々のポイントや賞が用意されています。

個人タイムトライヤル2区間、平坦スプリント7区間、中難易度ヒルクライム(*山登り)5区間、高難易度ヒルクライム7区間、山頂ゴール(*山道を登り切った先にあるゴール)8回もあり、過酷さはツール・ド・フランスを凌ぐとも言われています。

見所満載のジロ・デ・イタリア

沢山のステージがあり見所満載で迷ってしまいますが私的にお薦めのポイントをご紹介します。

第2ステージのスタート

ジロ・デ・イタリアの第1ステージは個人タイムトライアルの為、実質第2ステージからがロードレース本番と言えます。

一定区間をパレードラン(*観戦者と共に大会開催を祝う御祝い走行)した後、一斉にスタートダッシュをして先頭に出る選手達が、自身を猛アピールする為に激しい先頭争いを繰り広げます。

ステージ序盤のスプリント争い

開幕直後は選手達の体力、気力共に充実しておりトップスピードも大会期間中の最速スピードが出やすく迫力あるスプリント勝負が繰り広げられます。

高難易度の山岳賞争い

ジロ・デ・イタリアのステージには高難易度の山岳ステージが存在します。中でも〝地獄への門″と称される名峰ゾンコランでの山岳賞争いは観るものを圧巻するレースになります。

登坂距離10.1km、平均勾配11.9%、最大勾配22%はヨーロッパ中でも最高難易度の山岳ステージになります。

チームのサポートカー(*選手をサポートするチームの車)もゾラコンの山岳だけは車ではなく、メカニックがサポートの自転車を背負いドライバーがモトクロスやモトバイクを運転して選手をサポートします。

選ばれし者が手に入れられる特別なジャージ

マリア・ローザ・・・総合成績1位の選手に贈られるピンク色のジャージで全ての選手が獲得したいジャージ。

マリア・チクラミーノ・・・スプリント総合1位の選手に贈られる紫色のジャージ。

マリア・アッズーラ・・・山岳総合1位の選手に贈られる青色のジャージ。

マリア・ビアンカ・・・25歳以下の選手が対象で全ステージの総合計所要時間が少ない選手に贈られる白色のジャージ。

マリア・ネラ・・・総合成績が最下位の選手に贈られていた黒いジャージで現在は廃止された。

大会を盛り上げる特別な賞

ジャージはありませんが沢山の選手が狙える様に色々な賞があるのもジロ・デ・イタリアの魅力ではないでしょうか。

中間スプリント賞・・・各ステージ中間に設置されたポイント地点を通過して合計ポイントが多い選手に与えられる。

敢闘賞・・・全ての賞で上位にいる選手に贈られる。

スーパーチーム賞・・・総合獲得ポイント1位のチームに贈られる。

フェアプレー賞・・・不正行為が最も少ないチームに送られる。

選手の白熱したレースを楽しむだけでなく、チームの勝利のために検診的なサポートスタッフの姿や心温かい観客の声援、そしてイタリアの壮大で美しい景色にTV観戦でも十分楽しめます。

是非本場の熱い盛り上がりをあなた自身の目で観てはいかがでしょう。

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