ツール・ド・フランスとは
世界三大ツール（＊ロードバイクレース）の一つで最も歴史が古く知名度も一番あり、ロードレースは知らなくてもツール・ド・フランスの名前だけは知っているサイクリストは数知れず、世界中で最も名誉あるロードレースなのです。
それ故に出場選手のレベルは最高レベルの高さで世界中のトップライダーがしのぎを削る熱い戦いが繰り広げられます。
日本ではまだまだ認知度が低いですが全世界から注目を浴びて、大会期間中の観戦者は（TV中継も含む）世界中で１０億人とも３０億人とも言われ、スポーツイベントではオリンピック、サッカーW杯と並ぶ〝世界３大スポーツ競技大会″です。
世界最大、最高峰のロードレースなので、その過酷さは当然厳しく優勝する事はもちろん完走することも難しく、果ては出場する事さえ厳しいレースです。
過酷過ぎるツール・ド・フランス
総走行距離が３５００km以上で日程が２３日以内（＊休憩日が全日程の２日）という過酷過ぎる条件です。＊ツール・ド・フランスは２１日間
簡単に言うと日本一周を約三週間で回る感じです。(＞人＜;)
毎日平均１５０km～２００kmの距離を走りきる体力と精神力が必要で、しかもコースは平坦、ヒルクライム（＊山登り）、タイムトライアルとそれぞれ違う能力が要求され選手への負担は相当なものでスタート直後の選手の筋肉質な脚が最終日辺りになると皮と骨だけの様な細く痩せ衰えた脚になる選手も多数います。
１日１日の優勝を争うだけでなく、最速を決めるスプリントに山岳賞を決めるヒルクライム、その日の優勝者、そして全選手が憧れる個人総合優勝（＊全日程での総合トップ）は実力だけでなく運も味方にしないと獲得は難しいと言われます。
時には優勝以上に讃えられる山岳賞
ロードレースにおいて山岳賞は特別で時には優勝以上に讃えられます。
これは長距離における過酷な条件下のロードレースで、標高２０００m以上のアルプスの山々へ果敢にアタックをして、重力に逆らい人間の限界を超える極限の戦いを強いられるヒルクライム（＊山登り）を制した者には全ての人々が賛辞と賞賛を贈り、山岳賞を獲った者には白地に赤い水玉のジャージ〝マイヨ・ブラン・ア・ポアルージュ″が贈られるのです。
闘争本能のぶつかり合いスプリント賞
世界中のスピード自慢が闘争本能むき出しで争うスプリント賞（＊ポイント賞）は観る者を興奮させます。
ゴール直前では時速７０km以上でスプリントする選手はまさしく最速決定戦で、勝利した選手には緑のジャージ〝マイヨ・ヴェール″が送られます。
将来有望な選手へ贈る新人賞
２５歳以下で総合タイムが一番速かった選手には白いジャージ〝マイヨ・ブラン″が贈られ、次世代を担う注目選手として活躍が期待されます。
全てのロードレーサーの憧れマイヨ・ジョーヌ
１日１日のステージレースの最後には、その日の優勝者に黄色のジャージ〝マイヨ・ジョーヌ″が贈られます。
１回でもマイヨ・ジョーヌを着る事ができただけでも名誉な事ですが世界最大、最高の名誉と言われているのが全ステージ終了後の〝個人総合優勝″です。
圧倒的過ぎる撮影規模
世界で最も注目されるロードレースだけあり、選手の隣で緊迫したレース展開を撮影する何十台ものバイク映像やヘリコプターからの空撮、選手が直接カメラを搭載して臨場感のある撮影やフランス国内外の絶景をバックに走る姿は、TV観戦なのに自分が現地で応援している様な気持ちにさせてくれます。
開催日の何日も前からテントやキョンピングカー等で寝泊まりをして選手を応援する観戦者を見ると、世界中のロードレースファンから物凄く愛されている大会だと心の底から思ってしまいます。
いつか直接フランスで観戦をしたいと強く思います。
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